消防設備等改修・リニューアル工事

消防設備等改修・リニューアル工事の必要性

建物内の消防設備点検等の結果で改修の必要性があると判断された消防設備は、 速やかに工事を実施し安全のシステムを確立する必要があります。 消防設備は、 消防法による規定や所轄の消防署の指導に基づいて設置されなければなりません。 適切な設備を設置しないと、火災や地震が゙発生したときにすべての消防設備が正しく作動しない可能性があります。 人命にかかわる重大な事故が起きてしまう可能性があります。 多くの方が利用したり居住したりしているビルやマンション、アパートの消防設備を改修(リニューアル)することで適切な設備の維持管理ができます。

消防設備等の改修工事が必要なタイミング

次のような場合には消防設備等改修・リニューアル工事が必要です。

(1)設備の「型式失効」があった場合
   形式承認の合格基準が変更されたタイミングで設備をリニューアルしないと、
  「型式失効」となり、消防法によって処分されることがあります。

(2)消防点検時に不具合・破損が発見された場合
   消防用設備は定期的な改修工事が必要です。
   リニューアルすべき時期は以下のようなさまざまなタイミングで発生するため、留意しておきましょう。

(3)室内の間取り変更や増改築によって設備を追加する必要がある場合
   建物を増改築したりリノベーションしたりした場合は、それに適した設備変更を行う必要があります。

(4)消防法の改正によって変更が必要になった場合
   消防法に違反すると行政処分の対象になるので、法律に則ったリニューアルが必要になります。

(5)管轄消防署から指導があった場合
   建物の状況や営業形態などによっては、所轄の消防署から指導される場合があります。
   指導に従って速やかに改善しましょう。

 

消防法について

火災や地震などから人々の安全を守り、被害を最小限に抑えるために定められている法律が「消防法」です。特に防火対象物である建物の管理については、消防設備の点検および整備が管理者である企業の義務として定められており、点検の未実施や虚偽報告があった場合には罰則が設けられています。

機器・設備型式失効とは?

消防用設備に使用される機器や製品は、その品質と機能を保証する為、消防法に基づく検定制度によって自治大臣の型式承認と個別検定に合格することとなっています。 
ですが環境の変化や対象物の特殊化など、様々な要因により、その判定基準は改正されます。
そんな中、基準が改正されますと、過去に基準に合格し使用されている機器についても、基準改正により新基準に適合しない機器となります。これを型式失効と称しています。